
はじめに

宿泊料金の設定業務は、日々の予約状況や競合施設の価格動向を踏まえながら、細やかな判断が求められる領域です。その一方で、必要な情報の収集や整理、価格調整の作業には一定の時間と手間がかかり、運用負担が大きくなりやすい側面もあります。
株式会社アルバートホテル様(アルバートホテル秋田)でも、これまで競合施設の料金や自社の在庫状況を確認しながら、手動での価格調整を行ってきました。週次での価格見直しに加え、日々の予約状況に応じた調整、さらに他業務との兼務も重なる中で、運用負担は徐々に増していきました。また、価格判断の多くを競合に依存している状況に対し、需要予測の難しさも課題として認識されていました。
こうした背景のもと、同施設では業務効率化を起点に、価格運用の自動化に向けた取り組みを進めています。
今回は、導入前に抱えていた課題や導入の決め手、実際の運用変化、そして今後の展望について、株式会社アルバートホテル様にお話を伺いました。
手作業中心の価格運用。
日々の調整と属人的な判断に依存

アルバートホテル秋田様では、宿泊料金の設定を主に手動で行っており、サイトコントローラーは長年「ねっぱん!」を利用しています。料金ランクは約20段階を設定し、日々の運用が続いてきました。
料金の見直しは毎週日曜日に実施。直近2〜3週間分の価格を対象に、競合ホテルのOTA掲載料金や自社の在庫状況をもとに調整しています。判断の基準は、「どの施設より高くするか、あるいは低くするか」といった独自ルールです。必要な情報はExcelに整理しながら管理していました。
日々のオペレーションでは、朝と夕方の1日2回、予約状況を確認。その都度価格を見直し、突発的な大口予約にも対応してきました。
予約は1〜2週間前に集中する傾向があり、近くにある劇場・施設でのイベントの影響も受けやすい環境です。需要の変動に応じた判断が求められる中で、運用の負担は徐々に大きくなっていったとのことです。
業務負担と需要予測の課題
こうした運用の中で、とくに大きな負担となっていたのが料金設定業務でした。
料金設定業務では、事前に部屋タイプごとに競合価格のリサーチを手動で行っており、そのリサーチ業務だけで約3時間も。複数施設の料金確認やデータ整理、Excel管理といった作業が重なり、負荷の高い業務となっていたという状況でした。
というのも、平日は総務や人事、取引先対応なども兼務しており、まとまった時間を確保するのが難しい状況。そのため、比較的余裕のある日曜日に作業を集中させる運用が続いていました。
また、将来の需要予測も大きな課題のひとつ。価格は基本的に競合施設を参考に設定していましたが、繁忙期になると「他施設がなぜその価格なのか分からない」と感じる場面も少なくなかったといいます。コンベンションや学会といった情報は独自に収集しているものの、全体としては競合追随型の判断に寄る部分が大きい状況でした。
業務効率化を起点に、自動運用への移行を決断
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こうした背景から、システム導入において重視されたのは、まずは運用負荷の軽減と業務効率化でした。
日々2回の確認作業に加え、週1回の大きな料金見直し、さらに他業務との兼務が続く中で、これまでの運用をシンプルにする必要がありました。売上向上については、導入時点では強く求めていたわけではなく、効率化の延長として結果がついてくればよいという位置づけです。
その中で評価されたのが、自動で価格が更新される仕組みでした。日々の価格変更を自動化できる点に加え、担当者が不在でも調整が行われることで、機会損失を防げる点にもメリットを実感されています。
料金設定業務の削減と早期の効果実感
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導入以降、運用は大きく変化しました。
これまで毎週行っていた料金調査や設定業務は大幅に削減され、現在の主な対応は販売在庫数の調整に限られています。在庫調整は、電話予約や他システムとのズレを補正するため、週1回の確認で対応しているとのことです。
価格は日次で自動更新される仕組みを前提とし、任せて運用する形へ移行しました。その結果、業務効率化については想定通りの効果が見られています。
一方で、変化のスピードは想定よりも早いものでした。効果が出るまでには時間がかかると考えていたものの、比較的早い段階で変化を実感されています。
現在は、目標と実績の差分やイベント情報の把握などにも活用しており、日々の運用の中で価格変動の傾向を捉える手段としても役立っているとのことでした。
今後に向けて:より任せられる価格運用へ
今後は、より自動化を進め、価格運用を任せられる状態に近づけていくことが期待されています。理想としては、頻繁にログインせずとも運用できるレベルでの自動化です。
また、AIによる価格設定が自身の判断と近い水準で安定することも、ひとつの評価基準となっています。現場の運用とシステムの精度をすり合わせながら、より実態に即したレベニューマネジメントの実現を目指しています。
おわりに
今回は、株式会社アルバートホテル様に
導入前の課題や導入の決め手、その後の変化や効果、今後弊社に期待することなどを伺いました。
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